高血圧について
- 2024.09.17
- 歯科情報
みなさんこんにちは!暑い日が続きますがいかがお過ごしねしょうか?
さて今回は、『 高血圧』についてお話していきます。
今や日本人の国民病ともいわれる高血圧症ですが、患者さんの中でもかなりの人が報告があります。
いくつか注意するべき点があるので紹介していきます。
服用している薬の種類、血圧のコントロール状態などによっても注意点があります。
薬のタイプでみていくと
①血管を拡張する薬
②血液量を減らす薬
③自律神経を鎮める薬があります。
今回は服用の種類が多い①の薬の注意点をお伝えしていきます。
まずは
ACE阻害薬
・ペリンドプリル(コバシル®)
・デラプリル(アデカット®)などを服用中の方はこのお薬の中の副作用に「むせ」があるので、クリーニングや歯科治療時にお水でよくむせやすくなります。
次に
カルシウム拮抗薬
・アムロジピン(アムロジン®)
・ニフェジピン(アダラート®)などを服用中の方は薬剤誘発性歯肉増殖症を発症する事があります。歯垢が多いと歯周病や歯肉増殖症の重症化のリスクが高まるので、定期的な検診とセルフケアが重要になってきます。
薬以外の注意点としては局所麻酔薬の使用です。麻酔薬にはアドレナリンが含まれているものが多いため、高血圧症の方に影響を及ぼすことがあります。特に血圧コントロール不良の方は要注意が必要ですので麻酔の際は高血圧症かどうかの確認が重要になってきます。麻酔でアドレナリンというお話が出ましたが、その他にも不安や痛みによって患者様の体内に生じる内因性アドレナリンにも注意が必要なのです。麻酔薬よりも数百倍の量になるといわれています。
人間の身体はストレスを感じるとアドレナリンが分泌されて血圧上昇や心拍増加、発刊なども促進されます。
それを防ぐためにも、治療の際は体調をしっかりと整えてなるべくリラックスした状態で受けるのが身体の負担も減って来院しやすくなると思います。
このように高血圧症といっても服用する薬は何種類もあり、薬によって副作用もあるので気を付けなければいけないことが多いです。
歯科で私たち歯科衛生士や歯科医師が、お薬の確認をした場合、「歯科は関係ないでしょ?」と仰る患者さまもいらっしゃいますが、このようにとてもお薬の内容は大切になります。今は医科との連携も当たり前になってきた時代です。みなさん、お薬を飲まれている場合はどんな種類でも、お薬手帳を持参して、内容が変わった際はスタッフにお声かけくださいね。