なぜ矯正治療で歯を動かせる?

みなさんこんにちは!金木犀の香りがする過ごしやすい季節になってきましたね。🍂寒くもなりましたので体調崩す方やインフルエンザも流行しているので、まだまだ気は抜けませんが季節が変わるのは素敵な事ですね。

 さて、今日は【歯科矯正治療】についてお話しさせていただきます🦷❣️

 実はコロナウイルスが流行してから、日本では歯科矯正歯科の受容が高まりました。何故かというと、マスクをしなければならない環境になり、矯正期間は症例にも寄りますが2年〜3年かかるケースがあります。ほとんどの日常をマスクをすることで装置が見えない、マスクを外せるようになる頃には歯が綺麗にならんでいる!こんな謳い文句もよく聞きましたね。
 その背景には日本人の、人から見えないように努力をする事を美しいとする文化もあると思います。アメリカなど他の国では努力すること=美しい行為という考えも多いため、どちらかというと装置を目立たせるような事も珍しくないです。そういった流行りも国民性が出るので面白いですよね。

 さて、では本日の本題ですが、皆様そもそも歯をどうやって動かしているのかご存知ですか?
①歯に弱い持続的な力がかかることで歯の根にある歯根膜という繊維組織の血流に変化が起きる
②血流変化に伴って、化学伝達物質が放出される
③歯が動く先の骨は溶かされ、牽引側では新しい骨が出来ていく

化学伝達物質によって骨芽細胞(骨をつくる細胞)および破骨細胞(骨を溶かす細胞)が活性化され、骨に代表される歯周組織が吸収され修復されていくこの過程はまさに『炎症』と同じと考えられますが、歯周病のような不可逆なものではありません。

歯周病も同じように歯を支える骨は溶けますが、矯正期間中に歯周ポケットが深くなることは起こりませんし、矯正移動を止めればしっかり骨ができて、時間が経てばレントゲンにも骨が映るようになります。
もちろん大前提に歯周組織が健康ということが必要にはなりますが、その場合歯を移動させても歯周組織は破壊されません。
 逆に言えば、矯正治療を行う場合、歯周病がある状態では治療はできません。先に歯周病治療を行い、安定している状態で当院では歯科矯正治療を進めていきます。矯正に興味がある方は相談してみて下さいね。🦷🦷